都内から2時間以内の場所で化石発掘してきた

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20150523僕は子供の頃、恐竜が大好きだった。

小学校低学年の頃に学校で提出した、将来なりたいものには、「土星に行くこと」と、もう一つ「考古学者」と書いた記憶がある。何かで見て覚えたのかなんだか忘れたが、少年だった僕は覚えたての「コーコガクシャ」という言葉を、なんとかの一つ覚えのように乱用していた気がする。当然、「考古」などという漢字すら知らない。当時の僕の中の「コーコガクシャ」は、「何も考えず無心且つ全力で砂場に穴を掘る大人」というヒーローだった。そして、その大人はそれを生業としており、穴を掘るだけで対価を貰って生計を立てている。今考えると、そんな仕事が成り立つのであれば、シャベルを持って砂場に急行ナウである。

さて、そんな大好きな恐竜や化石のことなんかすっかり忘れ、子供ではなくなった僕は、最近、とあるきっかけから博物館に行くことが多い。その中で毎回見るのを楽しみにしているのが、自然史がテーマの博物館に行くと、必ずと言って良い程展示してある化石だ。展示内容については、当時よりも恐竜が身近に感じる程はるかに情報量が多く、すこぶるレベルが高い。

そして、その展示を見るごとに、今更ながら自然史にどんどんハマってゆき、インターネットでも恐竜について調べるようになると、ワクワク度120%の情報を発見してしまった。なんと、地層がむき出しの場所が全国に点在し、子供でも素人でも化石発掘体験ができるというではないか。しかも手ぶら可だそうだ。これは大変な事態である。本当に子供に戻ってしまいそうになる。

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ちょっとそこまで白亜紀掘ってくる

というわけで、ドキドキワクワクの化石発掘体験に行ってきた。

今回は都内から2時間以内と非常にアクセスしやすい場所を選ぶことにした。化石発掘の舞台は秩父の裏手あたりの山間の町、群馬県多野郡神流町(旧万場町+旧中里村)の「神流町恐竜センター」である。実は非常に有名なスポットらしい。ちなみに、化石発掘体験は予約必須で、ネットで混み具合を確認しながら、お申込みフォームによる予約が行える。早速予約してみたところ、運が良いことに、僕が行く日はガラガラだった。

化石発掘体験で用意した持ち物

はじめに、化石発掘体験に参加するにあたり、用意した持ち物を事後報告も含めて書いておく。

長靴
現場には水溜りが数か所あり、その中の石から化石が出ることもよくある為、あった方が良い。ちなみに無ければ無いで、全体の8割以上は乾いた場所なので、問題は無い。
軍手
有っても無くても良いが、有れば100%使う。バケツの水で石を洗うこともあるので、片手だけでも良い気がする。特に子供用は、ハンマーを振り回したときにすっぽ抜けると笑えない事態になる為、100均でも良いのでゴム付きがおススメ。
石持ち帰り袋
一番忘れてはいけないモノ。ジップロックだと楽だった。小~中くらいのビニール袋があれば尚良い。もし忘れた場合は、全身のあらゆるポッケに化石を入れてワイルドに帰るしかなくなる。それはそれで少し憧れる。
水やタオル
何時間も掘る場合や、よっぽど暑い時は必要だが、それは公園でもどこでも同じ。1時間程度の場合は案外短いので、飲む暇があまりなかった。結論、あるに越したことはない。

神流町恐竜センターに行ってみた

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①トイレ休憩で寄った恐竜センター②近くで見つかった「サンチュウリュウ」③恐竜の足跡

今回の化石発掘スポットの付近ではなんらかの恐竜の足跡の化石や、恐竜っぽい生き物の化石が見つかったとのことで、本館前では化石の主「サンチュウリュウ」の像が出迎えてくれる。今回の目的は化石発掘体験の為、本館の展示は見ずトイレ休憩だけとし、早速発掘体験地へいくことにした。次回は展示も見よう。

化石発掘体験地に到着

恐竜センターから少し道を戻ったところにある橋を渡ると、すぐに発掘体験地の駐車場があり、そこへ停めた。

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車数台が停められる。満車の場合は50m先の「恐竜の足跡」付近にも駐車場がある。

そして、駐車場の目の前に怪しい森の雰囲気漂う入口を発見。どことなく恐竜の匂いが漂う。テンションが上がったまま、怪しい入口を下っていくと、自然のままとまではいかないが、若干安全対策がされた自然溢れる化石発掘体験地が目の前に現れた。

この時、まだ予約時刻まで1時間もあったので、早く掘りたいと震える手を抑え、仕方なく周囲を探検することにした。しかし、あっと言う間にやることも無くなってしまったので、待合室のようなとこで大人しく待つことに。

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①怪しい入口 ②恐竜の匂い漂う森 ③下は川が流れる素晴らしい演出 ④発掘できるむき出しの地層 ⑤待合室っぽいところ

いざ化石発掘

待合室っぽいところで待っていると、案外早い段階で係りの人が2人ほど来た。その後次第に、他の参加者数名も集まりだし、数組程の親子グループで待合室が賑やかになったところで、参加料金1人1時間コースで500円と引き換えに、チケットとハンマーを手渡される。

ちなみに、実際に後で借りて知ったのだが、現地にはタガネを入れたバケツが置いてあり、必要な場合は勝手に貸りて岩や地層をベキベキとはがしても良いとのこと。ザ・発掘っぽさ満点!

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そして、武器を託されたのち、係の人に地層まで案内してもらい、そのまま5分程度の説明を受ける。係の人によるレクチャーによると、ここの地層は、埼玉県西部から群馬県南部を通り長野県東部までつながった山中地溝帯というものの一部で、「瀬林層」という、約1億3000万年前の白亜紀前期のものらしい。

なるほどよくわからないが、なんだかすごそうだ。

そして、とりあえず黒っぽい石を探せとのこと。化石を掘っていてそれっぽい石があったら、聞けば教えてくれるらしい。ちなみにこの時に一緒に、いくつか化石のサンプルを見せてもらえるので「それっぽさ」の参考としてよく確認しておこう。何故ならサンプルを見てもあまりよくわからないからだ。見ておかないともっとわからない。

更に、これだけは最大の注意点として説明されたのだが、発掘体験地の周囲の土砂崩れ防止の石垣をタガネで全力で割り出す人が結構いるらしい。石は他所から持ってきた工事用のもので、化石は絶対に出ないのでやめてくれとのこと。

よし、大体わかったところで、心から待ちに待ちに待ちに待ちに待った化石発掘開始だ。

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大きな子連れの親なんかは、ここから見学することもできる

やっぱり発掘はタガネでしょ!と意気込んで、早速係の人に露出した地層の塊を教えてもらい、まずは角から層をはがすように少しずつ崩してみることにした。化石の匂いを頼りにタガネを当ててハンマーでカンカン叩く。うまい具合に層の方向にヒビを入れることが出来ると簡単にペキペキ剥がれてくる。

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なんだかそれっぽい!

で、タガネって使っていてとっても楽しいのだけれど、大変な割に化石が出ない。砕いた石からそれっぽいモノを持って行って聞いても、「ただの石ですね」と笑顔で突き返される。じゃあ一体どこにあるのって話で、結局のところ制限時間1時間ではタガネで掘るよりも、案外その辺の大き目の石を拾って割る方が効率良く化石がよく出るみたいだ。

というわけで、無心で掘ったり拾ったりして、これは化石っぽいっていうのが少しずつわかってきたような気がした段階で1時間終了。あっと言う間で物足りない程楽しい1時間だった。

周りの子連れの親らしき人たちも、子供より楽しんで必至に石集めに没頭する人ばかりだった。中には子供の発掘スキルに業を煮やし、子供からハンマーを奪い取り眉間にシワを寄せて全力で化石発掘に勤しむ人や、子供と1本のハンマーを奪い合う親もいた。気持ちだけは痛い程よくわかるが、これから行く人はきちんと人数分のお金を払ってハンマーを借りていただきたい。

自分で発掘した化石を整理した

20150523_013何がなんだかさっぱりわからないが、係の人に教えてもらって、二枚貝の化石だとか、ちょっとキラキラ光るのが植物の化石だとか教えて貰った石だけ持って帰ることにした。

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自分で掘った化石 なんとかガイとかなんとかニナとか名前は聞いたが小難しくて忘れた上 どこが化石だかすら忘れたものも

結論、恐竜じゃなかった

実際、本当に素人の僕にも化石が発掘できて、ものすごく楽しい時間だったのだが、当初僕は化石=恐竜と何の根拠もなく決めつけて疑わなかった節がある。その状態で掘った結果、なんと出てきた化石は恐竜とかではなく二枚貝やら植物の化石だった。

というか、頭を冷やして冷静に考えれば僕ですらわかりそうではあるが、実は恐竜を発掘するってものすごい運が必要らしい。そりゃそうだ。だって恐竜だもん。しかも近くで発見されたサンチュウリュウですら激レアらしいし。

まあ、そんなこんなで、化石発掘したい!っていう子供がいる家庭向けに書いたお出かけ記事ではあるが、最初に声を大にして言っておこう。

そう簡単に恐竜は出ない。

1度はやるべき化石発掘体験

皆本当に楽しそうだった。巻貝を発掘した人なんかは、ものすごくテンションが上がっていたし、僕もそれを見て、シジミみたいな貝よりそっちが欲しい。と本気で思ったりするくらい夢中になれた。シジミ風化石に失礼なことを言っていながらも実は、再挑戦して半日以上シジミ風化石を掘り続ける計画を目論んでいる。というかやる。

都内から日帰りで行ける場所で化石発掘ができる素敵な場所の体験レポートでした。

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